「SEOが大切ってよく聞くけど何のこと?」「WebライターにSEOは必要?」
Webライターに興味がある方は、SEOという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。SEOとは、記事を検索結果で上位表示させる施策のことで、多くの読者に記事を読んでもらうために有効です。
多くの読者に記事を読まれることは、発注者から高い評価を得られるため、案件の継続依頼や報酬アップにつながる可能性があります。現在、Webライター案件の多くにSEO施策が求められており、ぜひ身につけたいスキルです。
本記事では、Webライターに求められるSEO施策について解説しています。SEOの基本やSEOライティングにおけるポイントも解説しており、記事を読むことでSEOの概要が理解できるでしょう。
WebライターにおけるSEOとは

SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化を意味します。
読者は何かの悩みを解決したくてWeb検索します。検索窓に入力したキーワードから、読者の悩みを解決できるであろう記事を、おすすめ順に表示させるのが検索エンジンです。
そのため、設定したキーワードから考えられる悩みを割り出し、悩みを解決する記事を書くことで検索エンジン最適化ができます。
この項では、WebライターにおけるSEOについて以下に解説します
- WebライターとSEOライターの違い
- WebライターにSEOライティングが必要な理由
それぞれ解説します。
WebライターとSEOライターの違い
WebライターとSEOライターの違いは、記事にSEO施策をするかどうかです。つまり、SEO施策をする(できる)ライターがSEOライターです。
ただし、SEOライターはWebライターの一つであり、SEOライターは広い意味でWebライターでもあります。
主なWebライターの種類は以下のとおりです。
- ブログライター
- コラムライター
- インタビューライター
- シナリオライター(YouTube台本など)
上記のうち、とくにSEO施策が求められるのはブログライターです。そのため、ブログ記事を書くライターの多くがSEOライターであるといえます。
WebライターにSEOライティングが必要な理由
WebライターにSEOライティングが必要な理由は、Web検索した読者に自分の記事を読んでもらう確率をあげるためです。検索結果で上位表示されたほうが、記事を読まれる確率があがります。
2025年2月1日〜2025年2月28日にランクエストがGoogle検索に対するクリック率を調査しました。
調査結果は以下のとおりです。
検索結果の順位 | クリック率 |
1位 | 43.5% |
2位 | 14.0% |
3位 | 6.0% |
4位 | 2.8% |
5位 | 3.1% |
6位 | 0.7% |
7位 | 0.4% |
8位 | 0.4% |
9位 | 0.3% |
10位 | 0.3% |
検索結果で上位に表示されるほどクリック率が高い、つまり記事をより読まれていることがわかります。
検索結果においては、おおむね10位までがトップページに表示されます。11位以降が表示されるのは2ページ目以降でほとんど読まれません。
上記のことから、検索結果でトップページに表示され、かつ上位に表示させることが記事を読まれるために重要であるといえます。
また、検索エンジンは、GoogleやYahoo!、Bingなどいくつかあるなか、国内においてGoogleのシェアが約7割程度です(2022年時点)。そのため、Googleの検索エンジンへの対策が効果的でしょう。
参照:PR TIMES 「【2025年2月版】検索順位1位はCTRが◯倍違う!?上位表示がもたらすクリック増加をSEO会社ランクエストが徹底調査!」
参照:総務省:「日本における検索エンジンのシェア」
SEOライティングにおいて重要なこと

SEOライティングにおいて重要なことは以下のとおりです。
- 信頼性があること
- 専門性があること
- 独自性があること
上記を意識して記事執筆するとよいでしょう
信頼性があること
SEOライティングにおいて、記事の内容に信頼性があることが重要です。そのため、公的機関や専門機関など信頼性の高い情報を参照し、証拠となるデータを用いて解説することが大切です。
YMYLと呼ばれるジャンルに関しては、とくに高い信頼性が求められます。YMYLとは、Your Money or Your Lifeの略で読者の人生に大きな影響を及ぼす可能性があるジャンルです。
たとえば保険やローンなどの金融関係、病気や薬など医療に関するジャンルを指します。
また、事実と意見が混ざってしまうと記事の信頼性がさがるため、解説と個人の意見は明確に分けて書くようにしましょう。
専門性があること
SEOライティングにおいて専門性があることも重要です。記事に専門性をもたせるためには、読者の悩み解決に必要な情報が、もれなく記載されている必要があります。
たとえば、検索したキーワードに対し最も重要な回答になるであろう見出しが、競合記事より詳しく書かれていることです。重要な見出しは、できる限り競合より一段深堀した記事を書くよう心がけましょう。
発注者がそのジャンルの専門家であるならば、必要に応じて情報提供を求めるのも一つの手段です。
また、自身がもつ経験や資格などを活かせる記事ジャンルであれば、専門性の高い記事を書けるでしょう。たとえば、薬剤師が医療関係の記事を書く、ファイナンシャルプランナーの有資格者が保険の記事を書くなどです。
Webライターとしては初心者であっても、記事のジャンルについてのプロであるならば、執筆依頼を受けられる可能性があります。報酬アップや案件継続につながる可能性もあるため、経験や資格などの専門性がある場合は積極的にアピールしましょう。
独自性があること
記事の内容に独自性があることもSEOライティングにおいて重要な要素です。
SEOにおいて、他で得られない優良な情報が記載されている記事は、独自性があるとして評価されます。読者にとって必要であるにもかかわらず、競合記事にない情報があればしっかり記載しましょう。
経験もSEOで評価されるため、自分の経験や体験談があれば活用するのも効果的です。
WebライターがSEOライティングするときのポイント

WebライターがSEOライティングするときのポイントは以下のとおりです。
- 読者の悩みを解決する記事を書く
- 読みやすい記事を書く
- キーワード・共起語を使う
読者満足度向上のために、読者の役に立つ記事を書くことが重要です。
読者の悩みを解決する記事を書く
WebライターがSEOライティングするときは、読者の悩みを解決する記事を書くことがポイントです。
前述したとおり、読者は何かの悩みを解決するために検索します。そのため、検索した読者の悩みを解決できる情報を提供する記事が検索エンジンに評価されるためです。
記事のキーワードに対し、どのような読者が何を知りたくて検索したのかをしっかりとリサーチします。また、顕在化したニーズだけでなく、その奥にある潜在的なニーズにも応えるよう深堀することも重要です。
読みやすい記事を書く
読みやすい記事を書くことも、WebライターがSEOライティングするときのポイントです。読みにくい記事は読者が途中で離脱するため、検索エンジンからの評価がさがります。
読者の離脱をおさえ、最後まで読まれる記事を目指しましょう。たとえば、適切な改行や装飾などで記事をすっきり見せます。また、表や箇条書きを用いて読みやすくすることも効果的です。
本文では余分な解説を省き、読者が知りたい情報だけを結論から書きましょう。また、記事の冒頭で何について解決できる記事なのかを示し、読者の興味を引くことも効果的です。
Webライターの記事の書き方についてはこちらで解説しています。
キーワード・共起語を使う
キーワードや共起語を使って記事を書くことも重要なポイントです。とくにタイトルや見出しにキーワードを含めることで、何について書かれている記事なのかを、読者や検索エンジンが判断しやすくなります。
共起語とは、あるキーワードについて解説するために一緒に使われる言葉や単語のことです。たとえば、「副業」の共起語は「仕事」「本業」「時間」などが挙げられます。いずれも、副業について解説するために必要な単語といえます。
ただし、キーワードを不自然に盛り込みすぎると検索エンジンからの評価がさがるため、適切に使用することが大切です。
SEOライティングに必要なスキル

SEOの知識以外でSEOライティングに必要なスキルは以下のとおりです。
- リサーチスキル
- 文章力
SEOの知識を身につければ、あとは基本的なWebライターのスキルがあれば問題ないでしょう。
リサーチスキル
リサーチスキルはSEOライティングに必要なスキルです。記事のキーワードに対し、検索する読者像のあぶり出しや読者の知りたいことをリサーチする必要があるためです。
適切にリサーチできないと、読者の悩みを解決できる記事が書けないため、検索エンジンの評価があがりません。
また、正しい情報の選択や、リサーチした情報を要約するスキルも必要です。
文章力
基本的な文章力もSEOライティングに必要です。わかりやすく読みやすい文章を書くことで読者の離脱を防ぎます。
また、必要なキーワードを自然に使い文章を書くことで記事の評価があがります。たとえ副業であっても、Webライターの仕事をするのであれば、文章力の向上は常に目指しましょう。
SEOライターになるには

SEOライターになる方法は非常にシンプルです。一般のWebライター同様、案件に応募し仕事を受注するだけです。
案件募集において、「SEOライターの募集」といったものはほとんどありません。Webライターの募集要項で「SEOの知識がある方優遇」などと記載されている程度です。
SEOライターになるというより、Webライターとして経験を積んでいくうちにSEO施策ができるライターになっていくのが実際のイメージです。SEOを学びながらWebライターの案件をこなし、SEO施策を実践していけばSEOライターになれるでしょう。
SEOライティングの勉強法

SEOライティングを学ぶには以下の方法がおすすめです。
- 書籍
- Webサイト
- YouTube
書籍やWebサイトは、SEOライティングを体系的に学べます。書籍の購入は費用がかかりますが、必要な知識を低額で学べるためコスパがよい教材といえるでしょう。
YouTubeでは、現役のWebライターや講師の講義が無料で受けられます。また、直接指導を受けたい方には、各種スクールがあります。
SEOライティングの書籍についてはこちらで解説しています。
SEOライティングにおける注意点

SEOライティングにおける注意点は以下のとおりです。
- SEOは記事以外の要素がある
- 常に最新のSEO情報をチェックする
SEOは記事以外の要素がある
SEOには、記事以外の要素があります。たとえば、ドメインパワーと呼ばれる検索エンジンからの評価指数です。
ドメインパワーは、Webサイトの権威性や信頼性を評価したもので、さまざまな要素から判断されます。Webサイト全体の評価であるため、一つの記事の内容で決まるものではありません。
また、検索順位は相対的なものであり、競合記事が多ければ上位表示が難しくなります。一方で、競合記事が少ないキーワードであれば上位表示しやすくなります。
常に最新のSEO情報をチェックする
常に最新のSEO情報をチェックすることが大切です。検索エンジンのアルゴリズムは日々アップデートされており、これまでの施策が通用しなくなることがあるためです。
これまでもGoogleにおいて、何度か大きなアップデートがあり検索順位が大きく変動することがありました。アップデートは、基本的に検索順位を検索エンジンの方針に沿わせるために実施されます。
そのため、「Googleが掲げる10の事実」を理解するなど、検索エンジンの方針に合わせた記事を書くことが重要です。
WebライターにとってSEOライティングはマスト

SEOライティングは、SEO対策を施した記事を書くことです。読者の悩みを解決し、読みやすい記事を書くことで検索エンジンに評価される記事となります。
検索結果で上位表示されることにより記事が読まれやすくなるため、発注者からの評価があがるでしょう。その結果、継続案件を受注できたり記事単価があがったりするなどのメリットを得られる可能性があります。
SEOを学ぶことは難しいと感じるかもしれません。しかし、WebライターにとってSEOライティングは今や必須スキルといえます。
少しずつでよいと思います、ぜひ身につけていきましょう。